桜や梅の花の下に居ると、空から良い香りが降ってくる。何処までも抜ける様な青い空に映える薄紅色は気分的にも良い物です。
あ。こんばんは。
ふと想うのはこの香りを伝える日本語がよく解らない。実は香りを表す言葉は70近くあるのですが、普段使わない言葉がほとんどで、一般的に花の香りを言い表す言葉って・・・甘い?艶かしい?桜の花は桜の香り、梅の花は梅の香りって表現になってしまう。あれ?そう思うと食い物でもそうですな。牛肉と豚肉の味を名称を使わずに伝える言葉を我々は持っていない訳で。それでも、日本は味覚を表す言葉が他の国と比べるとかなり多いらしいです。フランス語の約2倍、英語の約6倍らしい。
甘味、塩味、酸味、苦味、旨味、その他にも面白いのが、もちもちとか、こりこりとか擬音によって味覚を表現してしまう所です。これは日本人特有の感覚なのでしょう。
でも、旨味ってそもそもどんな味って話し。これはもう感覚でしかない。旨味って言葉が実際、その物の味を伝える言葉かって言うとこれはこれで微妙な訳で。
ちょっと話が脱線してしまいました。小難しく考えなくても、敢えて曖昧なまま伝えれば良い。これは相手側の解釈と想像力に任せてしまう訳です。正しく伝わったかどうかは、相手も正しく表現できる言葉を持って無いのだから正解は永遠に見つからないって事。
花の香りを伝える語意を持っていなくても、同じ感性を持った相手にそれ相応の言葉で表現すれば案外互いに納得しあえる。これが日本人の特権なのかも。