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2017年1月25日 (水)

どうでも良い雑感 2

 広がる一面の雪景色。頻繁に雪が降る訳では無いこの地方の者にとって、ある意味憧れに似た風景である。
 足跡が無い真っ白な雪原を前に葛藤が生まれる。真っ先に駈け出し、この白一色の世界に自分の足跡を刻むか、あるいはこのままこの静寂の世界を保つ為、ただ雪の大地を眺め続けるか。
 雪の白さは処女信仰に通ずる物であり、裏を返せば一番乗りの競争原理が発生する最たる舞台であろう。低俗的に言えば単に一番最初の男になりたい願望の様な物か。では女性はどう思うのだろう?最初に足跡を刻む行為は何の欲求を満たす物なのだろうか?むしろその発想すら無い物なのだろうか?
 綺麗な物を壊したくなる衝動は何処からくるのだろう。

 まだ幼き頃、朝早く雪景色の校庭をただじっと眺めていた。後から登校してきた生徒が歓声を上げて何も躊躇せずに走り出す。折角の真っ白な世界が他の子供達によって変化していく。綺麗な景色をそっとしておけない幼さに対して、怒りと悲しみの感情でただ眺めてた記憶がある。おっさんになった今でも、足跡が無い真っ白な雪原を前にすると葛藤が生まれる。

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